神経を守る MTAセメント🦷
TC前田です🐰💕
今回はMTAセメントの症例をご紹介致します🦷
こちらの患者様は、30代・男性の方で、衛生士の口腔内チェックにより虫歯が見つかりました。
右上の6番目の歯には【アマルガム】という古い詰め物が入っている状態でした。
★アマルガム治療は「銀、錫、銅など」の金属の粉末を水銀(無機水銀)で錬ってできた合金を窩洞(むし歯を削除して、詰めるための穴)に埋め込む治療のことをいいます。
水銀使用が環境汚染につながること、金属アレルギーへの影響なども考慮され、アマルガムを使う歯科医院は減ってきました。
現在、海外ではその使用を禁止している国もあります。
日本の場合は使用禁止にはなっていないものの、2016年以降は保険適用から外されており、保険診療の歯科治療の現場では使われなくなっているのが現状です。
アマルガムを除去し虫歯を削っていくと、虫歯が神経の近くまで達していることがわかりました。
今回のケースではMTAセメントによる断髄という処置をさせていただきました。
MTAセメントを充填し神経に蓋をすることによって神経反応を残したまま保存する方法です。
神経をとってしまうと歯に栄養がいかなくなる為、歯がもろくなり、欠けたり割れることがあります。
歯の寿命もガクッと下がってしまいます。
ですので、出来るだけ神経を残して治す方法をお勧めしております。
ただし、MTAセメントを詰めたからといって必ずしも神経を残せるわけではありません。
セメントを詰めた後にズキズキ痛んだり(自発痛)、しみる感じが強くあるようですと、残念ながら神経をとらなければならない場合もあります。
虫歯が深くなる前に、定期的なクリーニングでチェックを受けていただくことをオススメします◎
【MTAセメント】保険外治療
治療日数:1日
治療時間:1時間(マイクロスコープ下での治療)
料金:¥55,000
※別途、補綴(被せ物)の費用がかかります
ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい📞
TC前田🐰💕