骨造成が必要と言われたら|本当に治療が必要なのか判断するために
インプラント治療の相談をした際に「骨造成が必要です」と言われ、「本当に自分にも必要なのだろうか」と迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
骨造成は、すべての方に一律で必要になる治療ではありません。実際には、必ずしも全員に必要な治療ではないからこそ、なぜ必要と言われたのかを理解したうえで判断することが大切です。
この記事では、骨造成が必要と判断される理由や、検討すべきポイントを整理し、ご自身の治療を考えるための判断材料をお伝えします。
目次
骨造成が必要と言われるのはどんなときか
インプラント治療を検討する際、骨造成が必要と言われる背景には、顎の骨の量や状態が関係しています。
インプラントは顎の骨に人工歯根を固定する治療であるため、骨の量や質が治療の安定性に大きく影響します。そのため、骨の状態によっては、事前に骨造成を検討する必要があると判断されることがあります。
骨の量が不足している場合
歯を失ってから時間が経過している場合、噛む刺激がなくなることで骨が徐々に吸収され、インプラントを支えるための骨量が不足していることや根っこの先端に膿の袋が出来てしまい骨を溶かされてしまう事もあります。
歯周病などで骨にダメージがある場合
歯周病が進行していた場合、歯を支えていた骨自体がすでに減少していることがあります。このようなケースでは、インプラント治療を安全に行うために骨造成が検討されることがあります。
骨造成が必要=必ず行わなければならない、ではない
「骨造成が必要」と説明されると、必ず治療を受けなければならないと感じてしまう方もいらっしゃいますが、すべてのケースで一択になるわけではありません。
骨の状態や治療の目的によっては、骨造成を行わずに治療を進める選択肢がある場合もあります。また、治療計画の立て方によって判断が変わることもあります。
大切なのは、「なぜ必要と言われたのか」「骨造成を行わない場合にどのような影響が考えられるのか」を理解したうえで判断することです。
骨造成を検討すべきかどうかの判断ポイント
骨造成が本当に必要かどうかを考える際には、いくつかの判断ポイントがあります。
インプラントを長く使いたいかどうか
インプラントをできるだけ長く、安定して使いたいと考える場合、骨の状態を整えることは重要な要素になります。そのため、将来を見据えた判断として骨造成が提案されることがあります。
現在の骨の状態を正しく把握できているか
レントゲンやCTなどによる診査を行い、骨の量や質を正しく把握したうえで説明を受けているかどうかも重要なポイントです。
骨造成を行わない場合に考えられる影響
骨造成が必要と言われた場合でも、「行わなければならない」とすぐに決める必要はありません。ただし、骨造成を行わずにインプラント治療を進めた場合に、どのような影響が考えられるのかを理解しておくことは大切です。
骨の量が不足している状態でインプラントを行うと、人工歯根を支える力が十分に得られず、治療後の安定性に影響が出ることがあります。これは、治療直後ではなく、数年単位の経過の中で問題として表れるケースもあります。
また、骨の状態によっては、インプラントの位置や角度に制限が出ることがあり、噛み合わせや清掃性に影響を及ぼす可能性も考えられます。
骨造成を行うことで得られるメリットと注意点
骨造成を行う最大の目的は、インプラント治療をより確実に行い、長期的に安定した状態を目指すことです。
骨造成を行うメリット
骨造成によってインプラントを支える土台が整うことで、人工歯根が安定しやすくなり、噛む力を均等に受け止められる状態を目指すことができます。その結果、治療後のトラブルリスクを抑え、長く使える可能性が高まります。
また、骨の状態が改善されることで、治療計画の選択肢が広がる場合もあります。これは、安全性や将来性を考えるうえで重要なポイントです。
注意しておきたい点
骨造成は医療行為である以上、治癒の経過に個人差があることや、治療期間が延びる場合があることも理解しておく必要があります。また、すべての方に同じ方法が適しているわけではありません。
そのため、骨造成の必要性や方法については、ご自身の状態に合った説明を受けたうえで判断することが重要です。
判断を急がなくてよい理由
骨造成が必要と言われた場合でも、その場で即決する必要はありません。インプラント治療は長期的な視点で考える治療であり、十分に理解し、納得したうえで進めることが大切です。
診査結果や治療計画について説明を受け、「なぜ骨造成が必要と判断されたのか」「行わない場合にどのような影響が考えられるのか」を整理する時間を持つことで、後悔のない選択につながります。
骨造成の流れを具体的に知りたい方へ
骨造成が必要かどうかを判断するうえで、実際にどのような流れで治療が進むのかを把握しておくことも大切です。
診査から処置、治癒期間、インプラント治療までの全体像については、以下の記事で詳しく解説しています。
骨造成についてのご相談は湘南ライフ歯科藤沢へ
骨造成が本当に必要かどうかは、インプラント治療の目的や、お口の状態、これまでの治療歴によって大きく異なります。
骨造成が必要と言われた理由を正しく理解し、ご自身にとって最適な治療方法を考えることが大切です。
インプラント治療を検討する中で骨造成について疑問や不安がある方は、湘南ライフ歯科藤沢までお気軽にご相談ください。
このコラムの監修者



小林 浩
Hiroshi Kobayashi
所属学会
| 日本口腔外科学会 |
| 日本口腔インプラント学会 |
認定・資格
| 歯学博士(口腔外科学専攻) |
| 日本口腔外科学会認定医 |
| 厚生労働省 歯科医師臨床研修指導医 |
| アメリカ心臓協会(AHA) BLSヘルスプロバイダー |