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サイナスリフト

2017年11月27日

第一大臼歯という歯

 

この歯(第一大臼歯)は上下左右の奥歯として1本ずつ(計4本)あります。一般的に6歳頃に生えてくるので6歳臼歯とも呼ばれます。第一大臼歯は口腔内に存在する他の歯と比べて最大の大きさを誇ります。その為、歯列矯正では他の歯を動かす際に固定源として利用されたりもします。もちろん食べ物を噛む時にも非常に重要な役割をします。

ただ残念なことに、この歯(第一大臼歯)を虫歯にしてしまい。他の歯に比べて早期に脱落するケースが多いんです。6歳といえば子供も自立が強くなり、好きなものを食べるようになるし、歯ブラシもある程度自分でやるようになってくる(親が仕上げ磨きをしなくなり磨き残しが発生しやすい)といった生活環境が虫歯を招く大きな要因だと思います。虫歯により他の歯に比べて早期に神経を除去する治療が行われ、その十数年後に根の具合が悪くなって抜歯に至るケースが多いです(神経除去をされた歯は寿命が短くなります)。

 

 

 

 

今回治療させて頂いた患者さんもまさに、この右上第一大臼歯が早期に欠損した状態となっていました。両隣の歯は削りたくないとの希望があった為、インプラント治療の方針となりました。

しかし、上顎の第一大臼歯は「上顎洞」という顔面骨にある空洞(上図)に最も近接して存在している歯であり、欠損した場合にインプラント治療が困難な場合が存在します。

 

 

今回もまさに上顎洞が非常に近く、第一大臼歯が欠損した部位にインプラントを埋入するには明らかに骨量が不足していました(上のCT画像)。

 

このような症例の場合は上顎洞に骨移植を行い、インプラントを入れることを可能にする為の手術(上顎洞底挙上術=サイナスリフト・ソケットリフト)が必要になります。今回は不足している骨量が多かったため、サイナスリフト術を選択しました(ソケットリフトは少量の骨不足に適応されます)。

 

今回は局所麻酔下での手術としました。

 

 

「上顎洞」という空洞には「上顎洞粘膜」という非常に柔らかい生体膜が存在しておりその生体膜を穿孔させることが無いように上顎洞の底部より挙上し、骨移植をするスペースを確保します。とても繊細な手技が求められます。

骨移植を行うスペースを確保した状態です。

 

 

今回は治療期間短縮のため、サイナスリフト術(骨移植)と同時にインプラントも埋入する方針としました。事前にCT画像で骨量は確認していますが、実際に顎骨量を測定しインプラントが固定できるか確認します。

 

 

 

最終段階として上顎洞にアプローチした穴を人工骨と吸収性コラーゲン人工膜で被覆。縫合して終了です。

 

 

 

術前術後のパノラマX線画像とCT画像です。上顎洞内に骨移植が行われインプラントが埋入されたのがわかるでしょうか?

移植した骨が生着し、インプラントが強固に顎骨固定されたら上部構造作製(歯冠修復)に移行します。

 

 

 

 

このように、失われた(上顎)第一大臼歯の修復は非常に困難な場合があります。大事な自分の大臼歯!大切にしていきましょう!!

ご不明な点などあればお気軽にご連絡下さい。

 
 
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